ハワイにお墓を建てたい。現地のお墓事情と購入方法について

海外にお墓を持つことは、とても難しいというイメージがないでしょうか。
ハワイであれば、日本人でもお墓の購入ができ、しかも日本のお墓より費用を抑えられることもあります。
そこで今回は、ハワイのお墓事情と購入方法について、見ていきましょう。

目次

日本人でもハワイにお墓が建てられる

日本に住んでいると、家族のお墓は日本に建てるもの、と思うものです。ところが、近年は海外にお墓を建てるケースも見られます。特にハワイは、日本人でも比較的お墓を持ちやすいことで知られます。

日本在住者でも購入できる

居住地でのお墓購入でも苦労することが多いものですから、海外でのお墓は難易度が高そう、居住者でなければ購入するのは難しそう、と思われがちです。ところが、意外にもハワイでのお墓の購入は、そこまでハードルが高いものではありません。

ハワイでお墓を購入するためには、アメリカの永住権や市民権、ビザの取得は不要です。国籍や宗教を問わないので、日本在住者でも購入できます。

日本人墓地エリアや日本式のお墓も

日本人や日系人が多く暮らすハワイでは、日本人墓地エリアのお墓が利用できます。ハワイでも日本式のお墓を建てられるので、日本とほぼ同じようなスタイルでお墓を持てます。

オワフ島にあるハワイ州の州都・ホノルルの「シティ記念公園」の日本人墓地エリアでは、6,000ドルから購入が可能です。また、ホノルルから車で約30分の場所に位置する「バレー・オブ・ザ・テンプルズ」にも日本式のお墓を持てるほか、遺灰を埋葬できる「芝生墓」や納骨堂もあります。さらに、バレー・オブ・ザ・テンプルズには京都の平等院鳳凰堂を模した「平等院」もあり、この中の納骨堂に遺骨を収めることもできます。

現地業者なら日本語対応も可能

日本人向けのサービスが充実しているハワイでは、お墓購入でも日本人向けの現地の業者のサポートを利用できます。

現地のお墓購入サポート業者は日本人がすべて日本語で対応しており、日本国内で問い合わせも受け付けているので、ハワイへ行く必要なく問い合わせや手続きができるので、便利です。

ハワイのお墓購入にかかる費用

日本でお墓を購入すると、定期的に支払いが必要となることもあり、持っている限りはとにかく費用がかさむという印象があります。では、ハワイでのお墓購入にはどんな費用がかかるのでしょうか。

初期費用のみでお墓を持てる

日本でお墓を持つには、墓地の土地を借りるための「永代使用料」とお墓を建てるために必要な墓石の費用、そして管理費が必要です。永代使用料と墓石の費用はお墓を建てるときにかかりますが、管理費はお墓を持っている間は支払いが続きます。

ハワイのお墓は最初に購入費用がかかるのみで、日本のように管理費や維持費は発生しません。つまり、初期費用のみでお墓を持てるというのが、日本との大きな違いです。管理費の支払いが不要でも、現地ではしっかりと維持・管理をしてもらえるので安心できるでしょう。

日本でお墓を購入するより安く済むことも

日本でお墓にかかる費用は、平均約200万円といわれています。初期費用に加え、管理費が定期的にかかるので、お墓を持っている限り支払いを続けなければなりません。これに対し、ハワイのお墓は将来的に追加で支払うべき費用はありません。最初にすべての費用を支払えば、その後定期的に支払うべき費用がないのが大きな違いです。

具体的な費用の例として、先述のバレー・オブ・ザ・テンプルズでかかる費用は、納骨堂へ収める場合は約6,500ドル、20種類以上ものお墓を選択できるため大きさや形、収められる人数により費用は異なりますが、5,000ドルからお墓を持つことが可能です。日本式のお墓は7万5000ドルほどで、カスタムデザインとなる芝生墓は業者との打ち合わせにより費用が変動します。

一見日本より高額と思われますが、日本で長期間お墓を持ち維持し続けることを考えると、トータルコストは日本でのお墓購入より安くなることもあるのがメリットといえます。

ハワイでのお墓参りは?

命日やお盆、お彼岸など1年のうちにお墓参りをする時期が何度かあります。これらの日以外にも、お墓参りをすることは少なくありません。ハワイのように海外にお墓を建てた場合、お墓参りがネックになることが考えられます。

日本在住者にとっては旅費がデメリットに

日本国内に在住する人がハワイにお墓を作ることは、そう難しいことではありません。しかし、国内よりもお墓参りに行くときにどうしても負担が大きくなります。

最も大きい負担となるのが、旅費でしょう。最低限、ハワイへの往復航空券代がお墓参りをする人数分かかります。日帰りも不可能なので、旅費に加えて滞在費用もかかるため、これが年に数回となると、お墓参りにかかる費用が高額になることは明らかです。

また、ハワイへは飛行機での長旅となります。長時間の移動が難しい人にとっても、お墓参りが厳しくなってしまいます。

どうしても行けない場合は代行も頼める

ハワイにお墓を建てたけれど、どうしても現地までなかなか行けないという場合は、代行サービスを利用するのも一つの手段です。

一部のお墓購入サポート業者では、代行サービスが利用できます。家族の代わりにお墓の掃除からお墓参りを行ってくれるので、やむを得ずハワイまで足を運べない事情がある場合でも、きちんと供養ができます。

まとめ

日本人でも特別な資格が不要で、日本語でのサポートを受けながらハワイの美しい環境にお墓を持つことは可能で、初期費用のみで維持・管理もしてもらえます。ハワイが好き、思い入れがあってお墓を建てたいと考えているのであれば、現地にお墓を持つことを検討してみてはいかがでしょうか。

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