納得できるハワイでの葬儀について、事前準備から費用までをご案内

豊かな自然に憧れハワイに住む日本人は多いようですが、日本と同様に高齢化が進み、葬儀について悩んでいる方もいることでしょう。
ハワイは日本とは風習も宗教も異なりますので、葬儀に対する考え方や葬儀の内容もさまざまです。
そこでここでは、ハワイの葬儀について一連の流れと費用などをご紹介します。
いざというときに慌てないように、この記事を参考にしてください。

目次

ハワイの葬儀について解説

日本でも終活という言葉が浸透してきましたが、ハワイでは終活の一つとしてプレプランニング(事前準備)があります。ここでは、プレプランニングから増え続けている散骨葬までをご説明します。

知っておきたいプレプランニング

プレプランニングとは、生前からどのような葬儀にするかあらかじめ決めておき、さらに希望があればお墓の購入までプランニングすることをいいます。ハワイでは、生前に葬儀プランを購入することが法律で認められており、その契約書も正式な書類として扱われます。
葬儀社は料金を細かく表示しているので、希望するスタイルを前もって伝えておくことで、残された家族が迷うことなく故人の望む葬儀を執り行うことができます。生前に、いくつかの葬儀社にあたり費用や内容を比べ、納得できる葬儀社と契約しておきましょう。プレプランニングの内容や連絡先を、家族や親戚に伝えておけば安心です。

事務手続きも忘れずに

ハワイでは、医師により死亡が確認された後、葬儀社へ連絡します。葬儀社は、ハワイ州保健局に死亡証明書の発行を申請し、3週間から1ヶ月後には死亡証明書が発行されます。日本国籍を保持している場合は、日本領事館への届け出が必要なので、提出書類を確認したら手続きを行います。

増え続けている散骨葬とは?

ハワイの青く澄みきった海を愛する多くの人は、火葬の後、海への散骨を望みます。日本からわざわざハワイまで、海洋散骨のために訪れる人も少なくありません。 日本で葬儀を済ませた方が散骨葬を希望する場合は、遺骨を粉骨にする必要があります。粉骨を請け負う会社もありますので、一つの選択として散骨葬を考えてみてはいかがでしょうか。

葬儀までの一連の流れについて解説

愛する家族が亡くなるのは辛いことですが、故人の最後の望みを叶えるために、葬儀や告別式までの流れを把握しておきましょう。

ハワイでの一般的な葬儀の流れとは

ご家族が亡くなり医師によって死亡が確認された後、葬儀社へ連絡します。ご遺体は病院から葬儀社へ運ばれ、葬儀や直葬の場合は火葬まで安置室で保管されます。最後のお別れ(ビューイング)を希望される場合は、葬儀社が衛生保全処理を施してくれます。その後、火葬・収骨となり、最後に納骨・埋葬というのが一般的な流れです。 日本のように火葬に立ち会うことはなく、ご遺族の本人確認が済んだら火葬が行われます。最後は遺灰になることから、お骨を拾うことはありません。

海外から親族を呼ぶ際に気をつけること

海外から親族や友達を葬儀に呼ぶ場合は、2〜3週間ほどかかることも考えられます。このような場合は先に火葬まで済ませ、ご遺族のスケジュールで葬儀や告別式が執り行われます。

葬儀内容や服装について解説

ハワイは多民族の人々が暮らしていますので、宗教や信条で葬儀のスタイルも異なります。日本人から見たらパーティーのようにみえる葬儀もあります。TPOに合わせた服装で参列しましょう。賑やかな葬儀であれば、アロハシャツやワンピースで大丈夫です。 日本人が喪主で日本式の葬儀であれば、礼服の着用が無難でしょう。お通夜や葬儀に参列するときは、日本の風習に習って香典を準備したほうがいいでしょう。

ハワイの葬儀費用の目安をご紹介

ハワイは、物価も人件費も上昇傾向にあります。葬儀費も上がり続けているので、早めにプランニングすることが大切です。葬儀が何十年先であっても、契約時の内容や費用で執り行われるので、費用が上がる前に契約することをおすすめします。ここでは、費用の目安をご案内します。

「火葬のみ」と「火葬と葬儀」の場合では

一番シンプルな「火葬のみ」の場合は、2,000ドルほどです。「火葬と葬儀」であれば、5,000ドル〜6,000ドルほどになります。追加できるサービスもあり、サービスを充実させれば当然費用も高くなりますが、プレプランニングで早めに契約をすると割引があったりとさまざまです。 家族に迷惑をかけないように、前もって葬儀やお墓の準備をし代金の支払いまで済ませておくことも、家族への一つの愛情といえるのではないでしょうか。

シグネチャーサービスとは

葬儀者と契約するとき、いくつかのオプションサービスを追加できます。散骨をお花できれいに飾りつけたり、写真や肖像画を準備したりと内容も充実しています。このようなサービスも生前に契約しておくことで、最後まで自分らしい葬儀を演出できます。

まとめ

ハワイの日系コミュニティも高齢化が進み、葬儀について考えさせられる場面も多くなってきています。最後のお別れのときに心残りがないように、前もって準備しておくことが大切です。ぜひこの記事を参考に、ご家族でプレプランニングについて話し合ってみましょう。

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